2008/11/06

 いつ、誰が考え出したのかはわかりませんが、私たちがいつも何気なく目にしている『スポーク』。現代の自転車のパーツの中で一番偉大な発明なのではないかと個人的には思ってます。
スポークのしくみや組み方については、色んな書籍や詳しく解説されたホームページがあるのでウチでは割愛します。

「スポークの組み方はどんなのが良いのか?」という話を簡単にまとめます。あくまでもトライアルに限定してGDRが勝手に考えていることなので、一般的なスポーク論とは違う点もあるのでご注意ください。

ラジアル
 ハブからリムまで、スポークが交差しないで真っ直ぐ伸びている組方、 軽量化のためには有効。
リムブレーキで使う20inのフロントホイールや、ディスクブレーキの場合のフロントホイールの右側(ディスクローターが無い方)には問題無し。リムブレーキで使う20inのリアホイール左側も問題無し。
26inのフロントホイールをラジアルで組むとちょっとブヨブヨした感触があるので、神経質なライダーさんにはオススメしません。

ネジレに弱いので リアホイール右側、フロント・リア共ディスクブレーキ側には使いません。

4本組み・6本組み・8本組み(タンジェント組)
 ハブに刺さったスポークの、1本目と4本目でバッテンXを作るのが『4本組み』、同様に1本目と6本目なら『6本組み』、1本目と8本目なら『8本組』・・・となります。
同じハブ&リムで組む場合、4本組みより6本組み、6本組みより8本組みの方が「駆動力やディスクブレーキの力に対する剛性が高く、リムの縦や横方向に対する剛性が低い」という事になります。
「ホイールは6本組みが基本」 というのも定説、ただスポークの交差する角度を考えると、『フランジの小さいハブで6本組みで組む』のと『ラージフランジ=フランジの大きなハブで4本組みで組む』のはほとんど同じなので、ラージフランジのハブなら4本組みが定番と考えてもエエんでないかと思っています。

まぁ、少々スポークの組み方が変わっても体感するほど大きな差は出ないので、「ホイールを組みたいけど、スポークは何本組みが良いかわかない・・・」とお悩みの方は、とりあえず6本組みで組んでおけば問題無いと考えてください。

また、スポークを交差させる(=タンジェント)の場合、JISだイタリア組みだ・・・と小難しい話が出てきます。他の自転車スポーツと違って、前後に力のかかるトライアルでは一般的なホイール論はあてはまらないし、しっかりと組まれたホイールならJISやイタリアンなどの組み方によるホイールの強さの違いは体感出来ないし、長く使っても耐久性には関係しないと思っています。『はじめてのホイール組み!』に挑戦するなら、あんまり深く考えなくても良いと思います。

 スポークの組み方について。