ナゼ適度なマニューバスペースが 必要なのか?
ある程度の技術が身に付いて、ステアケースやパラレルの高さ、またダニエルやウイリージャンプでの飛距離を求めるようになると、適度な広さが必要になります。
例えば、アメリカのBMXライダー達・・・。トラ車に比べ、はるかにコンパクトなBMXに乗ってバニーホップでものすごい高さを飛びます。彼らは瞬発力に優れた筋肉を持っているため、体を動かす距離が短くても爆発的な加速を生むことが出来ます。トライアルライダーにおいても同様に、例えばライアン・リーチやジェフレ・ノスキー(最近はストリートばかりですが)などは高い身長の割にはコンパクトなポジションで乗っています。

しかし、われわれアジア系の人種は欧米人に比べて瞬発力で大きく劣ります(中にはバケモノ並のバネを持った日本人もいますが)。欧米人と全く同じ事をするのはまず無理でしょう。ゆったりしたマニューバスペースの中で大きく体を動かし、前や上に飛び出すチカラを生み出す必要が有ります。

最近では(2003年現在)、欧米の・・・特にフランスのライダー達はこの事に気付いたようで、KOXXの様にマニューバスペースの大きなバイクが誕生しました。フランスのライダー達は、身体を大きく動かすことを知り、急成長を見せてUCIのトップを占めるに至りました。それこそ2000年まではUCIのバイクも、スェーデンのマーティン・クレイバードのクレセント。フランス、ティボ・マリオのVARIO等、かなりコンパクトなバイクが多かったですね。

  マニューバスペース 2