トライアルに使う自転車用チェーンは大きく分けて2サイズ。『1/8』と呼ばれるBMXやママチャリサイズと、『3/32』と呼ばれるマウンテンバイクなどのスポーツ車用のサイズです。

 1/8という数字は、「1/8インチ」ということ。
写真の緑の線、2枚の内プレートの間の距離が、8分の1インチ=3.175mmより少し大きくなっているので、1/8インチ幅のギアに対応するチェーンということになります。
→写真左側のチェーンが1/8サイズ。右の3/32と比べると内プレートの間隔がやや広いのがわかります。

写真右のチェーンは3/32インチ=2.38mm。マウンテンバイクなどの変速機のある薄いギアに対応するチェーンということですね。

ちなみに、チェーンのサイズの表記は『1/2x3/32』となっているのが通常です。1/8や3/32という数字がチェーンの幅を表すサイズ、『1/2=2分の1インチ』というのは『ピッチ』と呼ばれる数値。ローラーからローラーまでの間隔=チェーンの縦のサイズを表すものです。
自転車の場合、ほとんとは1/2で共通となっています。


  最近のトライアル車もそうなのですが、BMXやママチャリなど、シングルスピード=ギアが前後それぞれ一枚しかない自転車は、必要以上にチェーンが細い必要は無いのですが、マウンテンバイク等のスポーツ車では、狭いスペースにギアを何枚も組み込む都合で、「出来るだけチェーンの幅は狭くしたい」ということで細めのチェーンを使うというのが定番になっています。


1/8サイズのギアは俗に『厚歯』と呼ばれます。これに対して3/32を『薄歯』。
薄歯のギアに1/8サイズの幅の広いチェーンを使うことは可能ですが、厚歯のギアに3/32のチェーンは使えないので注意が必要です。

ちなみに。。。
 最近では、9速や10速用と呼ばれる、3/32より更に薄い歯に対応するチェーンが存在します。
トライアルではあんまり使わないのですが、「どうしても使いたい!」という場合は、組み合わせるギアに適合する事を確認する必要があります。

補足。。。
 右上の写真の2本のチェーン、よく見ると外プレートの厚さにかなりの差がありますね。
例えば、同じ『3/32サイズ』のチェーンであっても、プレートが厚ければそれだけチェーンは太くなります。あんまりプレートが厚すぎる=チェーンが太すぎると、左上の写真の様にギアが何枚も並んだタイプの自転車には使えない場合があります。

   

  チェーンのサイズ