スゴい!と思うワザもカンタンな基本動作のよせ集め。  

 最初にトライアルを見たら「何で自転車でそんな事が出来るの?」と思ってしまいます。
多くの人は「自転車に乗った事がある」ので、「自転車はペダルをこいで走るもの」と知っているだけに、余計にフシギなものと感じてしまいます。

 トライアルの基本の動作である「自転車に乗ったまま止まる」「自転車に乗ったままジャンプする」という動き。確かに理解に苦しむと思います。
でも、じゃあ自転車に乗らずに、「自分の足で地面に立ってください 」「自分の足で地面をけってジャンプしてみてください」と言われたら出来ますよね?これが出来るなら、ちょっと練習すれば自転車に乗りながら同じ事が出来るはずです。誰だって赤ちゃんの頃は自分の足で立つ事も出来なかったわけだし、ジャンプする事も出来なかったのが、今出来るわけですから。

「またそんなメチャクチャな理論を・・・」
と怒られそうな話ですが、実際に「トライアル」の動きは人間の基本動作+αであって、そんな複雑なものではありません。時には4つ、5つの動きをタイミング良く組み合わせる必要がありますが、ひとつひとつの動きは単純なもの。タイミングを合わせるのもトレーニングすれば何てことはありません。
大きくジャンプしようと思えば、それなりの筋力は必要になりますが、動作事態は非常に単純な動きの寄せ集めです。

 トライアルを「サーカスみたいだ!」なんていわれる事もありますが、トンデモない。
宙づりのナワの上で一輪車にのって逆立ちしてるアーティストを見たことがあります。世界に2人しか出来ない…と紹介されていましたが、トライアルの愛好家は世界に数万人もいるのですから、特別な技術でもナンデもありません。

トライアルはカンタン!とまでは言いませんが、基礎だけしっかりと練習しておけば、後は楽しんでるだけでもメキメキ上手くなる。そういうスポーツです。