これでエエやん。
2013モデルから登場の『VOX』。トップモデルのGenesisと同じU6素材のフレームに、前後ディスクブレーキで仕上げた完成車。油圧ディスクブレーキ装備の完成車としてはかなりのお手頃価格…、恐らくブレーキは使い物にならないだろうとタカをくくっていましたが。。。
このバイク、そのままで十分使えます。
正体不明の『Quad』のディスクブレーキも、実用十分な制動力を発揮します。限界ギリギリのステアケースに登って、目一杯ハンドルを押し出して=体が後ろに残って、ペダルを踏んばる余地が無く、ブレーキに100%頼らなければならない状況では少々元足りなさを感じますが、そういった極限の状況でなければ、特に不満を感じる事はありません。パッドがローターに当たった時の「カツっ」という感覚が鮮明、グイっと握った時の制動力も十分。強く握った後にジワジワとリリースする時も合格点ですね。
ブレーキ以外のパーツ、フリーギアはこれまた少々物足りないのでノッチ数の多い物に変更しましたが、その他は特に不具合を感じません。岩の上に細かい砂が乗った場所や、湿った丸太の上で乗るならハイグリップタイヤへの変更が望ましいですが、舗装された場所や安定した地面の上で乗るならこのタイヤで十分。
個人的にじっくり乗るならステムを変更してハンドル位置を低く&遠く、クランクを170mmにしてペダルを薄い物に変更するとは思いますが、「そのままで乗ってなさい」と言われても、特に不満無く乗れます。
ステムは長めで角度がキツ目の物が着いているので、ハンドル位置はやや高めの設定。身体の姿勢が前傾しすぎ無いし、バニーホップなどのテクニックもやりやすいので、初心〜初級者さんには調度良いポジションだと思います。ハンドルの曲げ角度がやや浅いので、初心者さんが乗るならハンドルをやや短めで使用するか、最初は曲げ角度のキツい物に変更してやると効果的に上達できるかなと思います。
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